カップルや夫婦、友達と2人で過ごす時間に、ボードゲームを取り入れてみたい方もいるのではないでしょうか。
ただ、「2人から遊べる」と書かれているゲームでも、大人数で遊ぶときと2人で遊ぶときでは、面白さのポイントが変わることがあります。せっかく選ぶなら、対応人数だけでなく、2人で遊んだときにどのような楽しみ方ができるのかも確認しておきたいところです。
この記事では、2人で遊べるボードゲームを「対戦系」「協力系」「タイプの異なる3作品」に分けて9つ紹介します。
筆者が実際に遊んだことのあるゲームについては、そのときのエピソードも交えながら紹介するので、2人で遊ぶゲーム選びの参考にしてみてください。
2人で遊べるボードゲーム9選を比較
今回紹介する9作品を、遊び方やプレイ時間で比較すると以下のとおりです。
| ゲーム | タイプ | プレイ人数 | プレイ時間 | こんな2人に |
| コリドール | 対戦・戦略 | 2〜4人 | 30分 | じっくり考えたい |
| チャオチャオ | 対戦・ブラフ | 2〜4人 | 30分 | 嘘の読み合いを楽しみたい |
| ゴキブリポーカー | 対戦・ブラフ | 2〜6人 | 20分 | 相手の表情や癖を読みたい |
| ito | 協力・会話 | 2〜10人 | 30分 | 価値観の違いを楽しみたい |
| ザ・マインド | 協力 | 2〜4人 | 20分 | 無言の駆け引きを楽しみたい |
| パンデミック | 協力・戦略 | 2〜4人 | 45〜60分 | 相談しながらじっくり遊びたい |
| ナンジャモンジャ | 記憶・パーティー | 2〜6人 | 15分 | 笑いながら気軽に遊びたい |
| ウボンゴ3D | パズル・対戦 | 1〜4人 | 30分 | パズルが好き |
| 街コロ | 対戦・街づくり | 2〜4人 | 45分 | サイコロと戦略の両方を楽しみたい |
「どのゲームが一番面白いか」ではなく、2人でどのように過ごしたいかを基準に選ぶと、自分たちに合う作品を見つけやすくなります。
2人用ボードゲームを選ぶときのコツ
2人で遊べるボードゲームは数多くあります。対応人数だけで決めるのではなく、ゲームのタイプや遊べる時間、2人でプレイしたときの特徴も確認してみましょう。
対戦か協力かで雰囲気が大きく変わる
ボードゲームには、相手と勝敗を競う「対戦型」と、同じ目標に向かって進める「協力型」があります。
相手との駆け引きや勝負そのものを楽しみたいなら、コリドールやチャオチャオなどの対戦型が候補になります。反対に、2人で相談したり、一緒に成功を目指したりしたい場合は、パンデミックなどの協力型も選択肢です。
カップルだから協力型、友達だから対戦型と決まっているわけではありません。普段から勝負事で盛り上がる2人なのか、一緒に考える方が好きなのかなど、相手との関係性に合わせて選んでみてください。
プレイ時間とルールの重さを確認する
ボードゲームを遊べる時間も、選ぶときのポイントです。
平日の夜や少し空いた時間に遊ぶなら、短時間で終わる作品の方が取り出しやすいでしょう。休日にじっくり遊びたいなら、パンデミックや街コロなど、ある程度時間をかけて展開を楽しめるゲームも候補になります。
また、同じ30分程度のゲームでも、覚えるルールの量は作品によって異なります。ボードゲームに慣れていない2人なら、まずはルールがシンプルなものから始めるのもおすすめです。
2人で遊んだときのゲーム性も見る
対応人数に「2人」と書かれていても、人数によってゲームの雰囲気は変わります。
大人数では会話や予想外の展開が中心になるゲームでも、2人になると相手との読み合いや記憶力がより重要になることがあります。反対に、複数人だからこそ生まれる駆け引きが魅力のゲームでは、2人だと遊び心地が変わる場合もあります。
2人で遊ぶ機会が多いなら、「2人でもプレイできるか」だけではなく、2人になると何が変わるのかまで確認すると選びやすくなります。
【白熱対決】2人の勝負を楽しむゲーム3選
まずは、相手との駆け引きや勝負を楽しみたい2人に向くゲームを紹介します。
1対1になることで、相手の考えや癖を読みやすくなるのも2人プレイの特徴です。
コリドール|進むか邪魔するかを考える頭脳戦

コリドールは、9×9マスのボード上で自分のコマを相手側のゴールまで進めることを目指すゲームです。
手番では、自分のコマを1マス進めるか、壁を置いて相手の進路を妨げるかを選びます。ルール自体はシンプルですが、自分が進むことだけを考えていると、相手に有利な道を作ってしまうこともあります。
2人で遊ぶ場合は見るべき相手が1人だけなので、「次はこの方向へ進みそう」「ここに壁を置かれると困る」と、互いの狙いを読みながら進めるゲームになります。
会話を中心に楽しむというより、盤面を見ながらじっくり考えたい2人に向く作品です。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 30分 |
チャオチャオ|相手の嘘を見抜けるかが勝負

チャオチャオは、吊り橋の上を進みながら、相手とのブラフを楽しむゲームです。基本的には、先に3個のコマをゴールさせた人が勝利します。
手番では筒の中でサイコロを振り、自分だけが出目を確認します。その後、出た数字をそのまま宣言しても、別の数字を言って相手をだましても構いません。
相手が「嘘だ」と判断し、それが当たれば手番プレイヤーのコマが落下します。反対に、本当のことを言っていた場合は、疑った側がコマを失います。
筆者が複数人で遊んだときは、序盤からコマを落とし続け、早い段階で残り2個になってしまいました。かなり不利な状況でしたが、「もう失うものがない」と思ってからは積極的にほかの人の宣言を疑うように。そこからブラフを次々に見抜き、最終的にはまさかの1位になりました。
遊んでいて印象に残ったのは、単純にコマが多ければ有利とは限らず、相手の宣言を信じるか疑うかによって流れが変わることです。
2人で遊ぶ場合は、毎回同じ相手の表情や言い方を見ることになります。「いつも数字を大きく言う」「妙に自信がありそうなときほど怪しい」など、相手の癖を探しながら遊ぶのも面白そうです。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 30分 |
ゴキブリポーカー|相手の表情まで読みたくなるブラフゲーム

ゴキブリポーカーは、ゴキブリやネズミ、ハエなどのカードを使い、相手との嘘の読み合いを楽しむゲームです。2人プレイでは、同じ種類のカードを5枚集めるか、手札がない状態で自分の番を迎えると負けになります。
手札からカードを1枚選び、裏向きのまま相手に渡しながら「これはゴキブリです」などと宣言します。本当のことを言っても、嘘をついても構いません。相手は、その宣言が正しいかどうかを予想します。
筆者が複数人で遊んだときは、「この人、そろそろ危ないかも」と手札の少ない人を狙っていたはずが、いつの間にか別の人が同じ種類のカードを4枚集めそうになっていました。
すると一気に全員の標的が変わり、その人をみんなで追い込む展開に。その場の状況によって攻撃対象がコロコロ変わるのが、複数人で遊んだときに特に盛り上がったポイントです。
2人で遊ぶ場合は、こうした複数人の駆け引きとは違い、基本的に相手1人と向き合うことになります。
「さっき本当のことを言ったから今度は嘘かも」「少し考えてから渡してきたのが怪しい」など、相手の癖そのものを読みたくなるゲームです。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜6人 |
| プレイ時間 | 20分 |
【協力系】2人で力を合わせるゲーム3選
相手と勝敗を競うより、2人で同じ目標を目指したい場合は協力型のゲームもあります。
一口に協力型といっても、会話しながら考えるものから、言葉を使えないものまで遊び方はさまざまです。
ito(イト)|価値観の違いが会話につながる

itoは、1〜100の数字が書かれたカードを1枚ずつ持ち、自分の数字を直接言わずに、お題に沿った言葉で大きさを表現するゲームです。たとえば「食べ物の人気度」というお題なら、数字が大きいほど人気が高そうな食べ物、小さいほど人気が低そうな食べ物を考えます。
相手がどの程度の数字を持っているのか、言葉から想像しながら順番を考えるのがポイントです。
筆者が4人で遊んだときは、「なわとび」をどのくらい面白いものとして評価するかで意見が分かれました。
「なわとびそんな評価なの?」「いや、なわとびはもっと面白いでしょ!」と、普段ならほとんど話題にしない“なわとび”について本気で言い合い、思わず笑ってしまったことがあります。
こうした自分では当たり前だと思っていた感覚の違いが会話につながるのが、itoの面白いところです。2人なら人数が多いときほど意見が入り乱れない分、相手との価値観の違いそのものに注目しやすくなります。
勝ち負けよりも、会話を楽しみたい2人にも向くゲームです。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜10人 |
| プレイ時間 | 30分 |
ザ・マインド|言葉なしで心を合わせる究極の協力ゲーム

ザ・マインドは、1〜100までの数字が書かれたカードを、全員で小さい順に場へ出していく協力ゲームです。
特徴は、誰がどの数字を持っているのか相談できないこと。「そろそろ自分のカードを出してよさそう」「まだ誰かが小さい数字を持っているかもしれない」と考えながら、カードを出すタイミングを探ります。
筆者は4人で実際に遊んだことがあります。
会話ができないため、「誰かがそろそろ出しそう」という空気を全員で探りながら待つ時間が印象的でした。数字の差が小さいときは、ほんの少しタイミングがずれただけで失敗することもあります。
2人なら見る相手は1人だけですが、その分、相手がカードを出そうとしている間やテンポを意識しやすくなります。
普段の会話とは違った形で息を合わせてみたい2人におすすめです。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 20分 |
パンデミック|世界を救う協力型ボードゲームの名作

パンデミックは、世界中に広がる4種類の感染症を協力して食い止める協力ゲームです。
プレイヤーは「科学者」「研究員」「衛生兵」など、それぞれ異なる特殊能力を持つ役割を担います。毎ターン、プレイヤーは4つのアクションを行います。
都市間の移動、感染コマの除去、研究所の建設、同じ色の都市カードを5枚集めてのワクチン開発などが行動の選択肢です。
アクションを終えると、山札からカードを2枚引き、次に感染カードを引いた都市に感染コマを置きます。感染コマが1つの都市に4つ溜まると「アウトブレイク(爆発的感染)」が発生し、隣接都市に感染が広がります。
アウトブレイクが8回起きるか、感染コマが足りなくなるか、山札が尽きると全員敗北です。4色すべてのワクチンを完成させれば全員の勝利。
ただし、ゲームの難易度は非常に高く、何度も話し合いながら挑戦するのがこのゲームの醍醐味です。
| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 45〜60分 |
【気軽に楽しめるゲーム】タイプの異なるゲーム3選
最後は、記憶力・パズル・街づくりと、それぞれ違った楽しみ方ができる3作品です。
「ブラフや協力ゲーム以外も遊びたい」という2人はチェックしてみてください。
ナンジャモンジャ|夫婦2人でも笑える記憶力ゲーム

ナンジャモンジャは、カードに描かれた謎の生き物に自由な名前を付け、同じ生き物が再び現れたら、その名前をいち早く叫ぶゲームです。名前の付け方に決まりはありません。
筆者が複数人で遊んだときも、変な名前ばかり付けた結果、全員がその変なあだ名を本気で叫んでいる状況がおかしくなり、何度も笑ってしまいました。
また、筆者宅では夫婦2人でも遊んでいます。大人数で遊ぶと何人も一斉に名前を叫ぶにぎやかさがありますが、2人では少し雰囲気が変わります。
カードをめくる順番が早く回ってくるので、さっき付けたばかりの名前なのに「あれ、なんだっけ?」となることもあります。
人数が少なくなると面白さがなくなるというより、にぎやかな早押しゲームから、テンポのよい記憶力勝負へ少し性格が変わる印象です。2人だけに通じる変な名前が増えていくのも、夫婦やカップルで遊ぶときならではの楽しみ方でしょう。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜6人 |
| プレイ時間 | 15分 |
ウボンゴ3D|宝石を集めるスピードパズルゲーム

ウボンゴ3Dは、専用のボードのくぼみに3Dピースをはめ込み、一番早く完成させることを競うパズルゲームです。
各ラウンドでは、共通のダイスを振り、出た目に応じてそのラウンドで使う3Dピースの種類と数が決まります。全プレイヤーが同じイラスト(パズルの完成イメージ)を見ながら、自分のボードに指定されたピースをはめ込んでいきます。
先に完成した人から「ウボンゴ!」と叫び、完成順に応じた宝石を受け取ります。
宝石には複数の色があり、全ラウンド終了後に最も価値の高い色の宝石をたくさん持っているプレイヤーが勝利です。早く完成させれば選べる宝石の種類が増えるため、スピードと集中力が重要になります。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 1〜4人 |
| プレイ時間 | 30分 |
街コロ|サイコロを振って街を発展させるカードゲーム

街コロは、サイコロを振ってコインを稼ぎ、施設を増やしながら自分の街を発展させていくカードゲームです。
最初の街には「麦畑」と「パン屋」しかありません。手番では、まずサイコロを振ります。出た目に対応した施設カードの効果が発動し、コインを得たり相手からコインを奪ったりできます。
カードには色があり、青は「誰のターンでも銀行からコインをもらえる」、緑は「自分のターンのみ効果発動」、赤は「相手のターンに相手からコインを奪える」、紫は「自分のターンに他の全員からコインを取る」と、それぞれ異なる特性を持ちます。
稼いだコインで新しい施設カードを購入すれば、特定のダイス目が出たときに得られる収入がどんどん増えていきます。
目指すのは「駅・ショッピングモール・遊園地・電波塔」の4つのランドマークをすべて完成させることで、先に完成させた人が勝利です。どの施設を優先的に買い揃えるか、相手の手番に強い赤カードを狙うか。
毎回違う戦略が楽しめる、拡大再生産の入門として最適なゲームです。

| 項目 | 内容 |
| プレイ人数 | 2〜4人 |
| プレイ時間 | 45分 |
2人でボードゲームを遊ぶときに知っておきたいこと
2人対応のゲームでも、遊ぶ人数が変われば面白さのポイントが変わることがあります。
購入前に、人数だけでなくゲームの特徴にも目を向けてみましょう。
2人対応でも大人数と同じ遊び方になるとは限らない
「2〜6人用」と書かれているゲームなら、ルール上は2人でも遊べます。
ただし、人数が変わるとゲーム中に起こることも変わります。たとえばナンジャモンジャは、大人数なら誰が一番早く名前を言えるかというにぎやかな競争になりやすい一方、2人ならカードが早く回ってくるため、記憶力勝負の要素が強くなります。
itoも、大人数ではさまざまな価値観が入り乱れますが、2人なら相手との感覚の違いに集中しやすくなります。
対応人数だけを見るのではなく、2人になることで何が変わるのかまで確認すると、遊んだときのイメージをつかみやすくなります。
いつも同じ2人なら繰り返し遊べるかも確認する
夫婦やカップルなど、いつも同じ相手と遊ぶ場合は、繰り返し遊んだときに展開が変わるかもポイントになります。
サイコロやカードによって毎回状況が変化するゲームもあれば、何度も遊ぶうちに相手の考え方や癖が分かってくるゲームもあります。
たとえばブラフゲームなら、「この人は嘘をつくときに考える時間が長い」といった相手の特徴が見えてくることもあるでしょう。
同じゲームを繰り返して上達したいのか、毎回違う展開を楽しみたいのかによっても、選ぶ作品は変わります。
【まとめ】2人のシーンに合わせて最高の1本を選ぼう!
2人で遊べるボードゲームには、相手と真剣に勝負するものから、一緒に成功を目指すもの、会話やパズルを気軽に楽しめるものまであります。
勝負や読み合いを楽しみたいなら、コリドール・チャオチャオ・ゴキブリポーカー。2人で協力したいなら、ito・ザ・マインド・パンデミック。気軽に遊びたいときは、ナンジャモンジャ・ウボンゴ3D・街コロなどが候補になります。
同じ「2人で遊べるゲーム」でも、作品によって過ごし方は大きく異なります。
プレイ人数だけで決めず、「2人でどんな時間を過ごしたいか」も考えながら、自分たちに合うゲームを探してみてください。