『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』を、夫と2人でプレイしました。

普段からマーダーミステリーや推理ゲームで遊んでいる私たちですが、『御仏(みほとけ)の殺人』はキャラクターを割り振って演じるタイプとは少し違います。

大量の資料に目を通し、そこから情報を拾いながら事件の真相を追っていく「本格犯罪捜査ゲーム」です。実際に遊んでみると、とにかく資料の作り込みがすごい。登場人物一人ひとりの背景もしっかり考えられていて、気づけば本当に事件を捜査しているような気分になっていました。

この記事では犯人や真相には触れず、『御仏の殺人』を夫婦2人で遊んだ感想や難易度、所要時間、初心者でも楽しめるのか、プレイ前に知っておきたいことを紹介します。

『御仏の殺人』とは?大量の資料から事件を追う本格犯罪捜査ゲーム

『DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人』は、ミステリー作家の道尾秀介さんとSCRAPが手掛ける「DETECTIVE X」シリーズの第1弾です。

新聞や雑誌の記事、現場写真、取り調べ調書など、実際の捜査資料のように作られた大量の資料を確認しながら、未解決事件の真相を追っていきます。

資料を読み込み、気になる情報をつなぎ合わせながら自分たちで推理を進めていくゲームです。

『御仏の殺人』のあらすじ

物語は、過去の未解決事件についてルポを連載している記者(フリーライター)から、一通の手紙が届くところから始まります。

記者が調べているのは、2010年にある寺で起きた住職殺害事件。

事件を解決に導き、連載を続けたいという依頼とともに送られてきたのは、寺や宿坊の間取り図、被害者のインタビュー記事、解剖報告書、現場写真、ビデオ映像、指紋、容疑者たちの取り調べ調書など、本来なら外部に出ないはずの警察資料でした。

資料を読み進めていくと、容疑者たちの意外な一面や、不可解な被害者の日記、いまだ見つかっていない凶器など、気になる情報が次々に出てきます。

誰が住職を殺したのか。なぜ事件は未解決のまま残されていたのか。

プレイヤーは記者と連絡を取りながら、大量の資料に散らばった情報を拾い集め、複雑に絡み合った事件の真相を追っていきます。

項目内容
タイトルDETECTIVE X CASE FILE #1『御仏の殺人』
制作道尾秀介×SCRAP
発売日2022年11月11日
推奨人数1〜4人
私たちのプレイ人数夫婦2人
私が感じた難易度★★★★☆
満足度★★★★☆

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『御仏の殺人』を夫婦2人で遊んだ感想

結論からいうと、夫婦2人でもかなり楽しめました。

特によかったのが、資料から気づいたことをお互いに持ち寄りながら進められることです。

「この人の話、ここがおかしくない?」
「この資料とつながってるんじゃない?」

といった会話がプレイ中ずっと続きました。

資料量が多いこともあり、私が気づかなかったことを夫が見つけたり、逆に夫が気にしていなかった部分を私が気にしたりしました。

ただ横に並んで同じ問題を解くというより、2人で情報を出し合いながら事件を追っている感覚が強かったです。

捜査資料がリアルで世界に入り込みやすい

出典元:SCRAPの公式サイト

『御仏の殺人』で特に印象に残ったのが、捜査に使う資料です。

新聞や雑誌の記事のようなもの、写真、調書など形式はさまざま。単純に文章が何枚も印刷されているのではなく、それぞれが本物の資料のように作られています。

私自身、新聞記事や雑誌の切り抜きのような資料を見ていると、「ゲーム用に作られたものを読んでいる」という感覚がかなり薄かったです。他の人のレビューでも、資料のリアルさや、実際に事件を調べているような没入感を評価している声が見られました。

登場人物についても、一人ひとりに性格や背景があり、「事件のためだけに置かれた人物」という印象がほとんどありませんでした。

最初はお寺が舞台なので、「本堂」「宿坊」など普段あまり見ない言葉が出てきて少し「うっ」となりましたが、遊んでいるうちにすぐ慣れました。

キャラクターになりきるのが苦手でも遊びやすい

マーダーミステリーでは、プレイヤーごとにキャラクターが割り振られ、その人物になりきって会話したり、セリフを読み上げたりする作品もあります。

一方、『御仏の殺人』では、決められたセリフを読み上げたり、特定のキャラクターになりきって演技したりする必要はありません。そのため、「ロールプレイはちょっと恥ずかしい」という人でも遊びやすいと思います。

私たちも演技をしていたわけではありませんが、資料を読みながら夫と真剣に事件について話していると、自然と2人で捜査しているような気分になりました。

ストーリーの作り込みが特に印象に残った

私が『御仏の殺人』で特によかったと感じたのは、ストーリーの作り込みです。

推理ももちろん楽しめましたが、個人的には犯人だけを当てるというより、事件の全体像を少しずつ明らかにしていくところに面白さがある作品だと感じました。

序盤では、「この設定、ちょっと薄くない?」と思ったところもあります。ところが、最後まで進めてみると、その違和感もしっかりと物語につながっていました。

「そこまでちゃんと考えられていたんだ」と分かったときは、かなり満足感がありました。

登場人物それぞれに背景があるため、単純に「犯人はこの人でした」で終わらず、ひとつのミステリー作品を自分たちで読み解いたような感覚があります。

推理問題を次々解くことを重視する人よりも、ストーリーに入り込みながら事件を追いたい人に特に向いていると思います。

『御仏の殺人』の難易度・所要時間・2人プレイの感想

難易度は★4|難しいというより資料量が多い

出典元:SCRAPの公式サイト

私が感じた難易度は、5段階で★4くらいです。

推理そのものがものすごく難しいというより、大量の資料から必要な情報を見つけ、それぞれをつなぎ合わせていく大変さのほうを強く感じました。

「あれ、これどこかに書いてなかった?」となって、前に見た資料をもう一度探すこともあります。資料を流し読みしていると大事な情報を見落とす可能性もあるため、一つひとつしっかり目を通したほうがよさそうです。

また、公式にはヒントサイトも用意されています。どうしても分からなくなった場合に確認できる手段があるため、こうした推理ゲームに慣れていない人でも挑戦しやすいと思います。

所要時間は体感で約6時間

私たちは途中で寝たり食事をしたりしているため正確な計測ではありませんが、実際にゲームに取り組んでいた時間は体感で6時間ほどだったと思います。

長くなった大きな理由が、途中で一か所かなり悩んだところがあったためです。

それまでは、「ここまで根拠がそろったから、この答えでよさそう」と思える状態で先へ進めていました。

しかし、ある場面だけ、「これってまだ推測の範囲を出ていないのでは?」と夫婦2人とも引っかかってしまいました。そこから2時間くらい資料を見返すことに。

ここは『御仏の殺人』を遊んでいて、唯一少し惜しいと感じたポイントでもあります。(私たちが考えすぎていただけかもしれませんが…)

他の人のレビューを見ると4時間前後で遊んだ人もいるため、資料を読む速度や考え方によってプレイ時間にはかなり差がありそうです。

私たちのように資料を何度も確認しながらじっくり考えたい人は、時間に余裕のある日に始めるのがおすすめです。

夫婦2人でも楽しめる?会話しながら推理できて楽しい

『御仏の殺人』は1〜4人で遊べますが、個人的には2人プレイとの相性はかなりよかったです。

資料が多いため、2人いるとそれぞれ違う部分に気づけます。

「この人が怪しいと思う」
「いや、この資料を見ると違うんじゃない?」

と、自分の考えを出し合いながら進められるのも楽しいところです。

常にストーリーや犯行動機について話していたので、私たちはかなり会話量が多くなりました。

夫婦はもちろん、友達やカップルでも楽しめると思います。ただ、かなり相談しながら進めるゲームなので、付き合いたてなどでまだ遠慮がある相手だと、少し話し合いにくいかもしれません。

『御仏の殺人』を遊ぶ前に知っておきたい5つのこと

1. 机の上は広めに空けておく

これは遊ぶ前にやっておいてよかったと思うことのひとつです。

箱の中には複数の封筒があり、その中に紙や写真など、さまざまなサイズの資料が入っています。ゲームが進むにつれて確認する資料も増えていくため、机が狭いとかなり見づらくなります。

食事などを片付けて、できるだけ広いスペースを確保してから始めるのがおすすめです。

2. 他の人に譲るなら資料をこまめに整理する

私たちは、遊び終わったゲーム(繰り返し遊べない推理系のゲーム)を妹夫婦に譲っています。『御仏の殺人』も妹夫婦に渡す予定だったため、資料がバラバラにならないよう、こまめに整理しながら進めました。

各封筒の内側には、その封筒に入っている資料の一覧が記載されています。

ただし、資料そのものに一覧とまったく同じ名称が書かれているわけではありません。たとえば一覧に「新聞記事」と書かれていても、別の封筒にも新聞記事のような資料が入っていることがあります。

そのため、複数の封筒から出した資料を全部まとめてしまうと、「この新聞記事って、どの封筒に入っていたんだっけ?」となる可能性があります。

遊び終わったあと別の人に譲る予定なら、確認が終わった資料を元の封筒の上に置いておくなど、どこに入っていたものなのか分かる状態にしながら進めるのがおすすめです。

3. スマホなどインターネットにつながる端末が必要

出典元:SCRAPの公式サイト

『御仏の殺人』では、インターネットに接続できるスマートフォンやタブレット、PCなども使用します。私たちは2人でスマホを使いながら進めました。

最初はタブレットを使用していたのですが、入力するURLが多く、入力の慣れていない端末では少し手間に感じました。

4. 静かな部屋で集中して遊ぶのがおすすめ

個人的には、テレビをつけながら気軽に遊ぶより、できれば静かな部屋で集中して遊んでほしい作品です。資料を読み込む時間も長く、音声や映像を確認する場面もあります。

私たちは夜中まで遊んでいたのですが、少し疲れた頭で集中していたところに動画の音声が流れてきて、思った以上にドキッとしました。

怖くなって、思わず玄関の鍵が閉まっているか確認しに行ったくらいです(笑)。

ホラーゲームというわけではありませんが、静かな夜に集中していると、それだけ世界にも入り込みやすくなります。

5. 他の人に譲る予定なら消耗品を使う前に考える

もうひとつ、遊び終わったあと誰かに譲りたい人に知っておいてほしいことがあります。

『御仏の殺人』には、一度使用すると元の状態には戻せない消耗品がひとつあります。何に使うものなのかを書くと楽しみを損ねる可能性があるので、ここでは伏せておきます。

私たちも妹夫婦に譲る予定だったため、「これ使ってしまっていいのかな?」と迷いました。結局、私たちは実際に使用しました。

ただし、その部分だけヒントサイトを確認し、消耗品を使わずに内容を確認して先へ進むという方法もあります。

「自分たちが遊んだあと、できるだけ購入時に近い状態で家族や友達にも遊んでもらいたい」という場合は、そこだけヒントサイトを利用するのもひとつの手です。

また、私がメルカリで中古品を見ていたときには、使用済みの部分について、次に遊ぶ人向けに内容をメモとして残すとしている出品者もいました。

私たちのように誰かへ譲ることを考えている場合は、消耗品を使用する前に、その後どうするか決めておくと安心です。

『御仏の殺人』の難易度を『ブラックローズ』『人が消える街』と比較

私はこれまで、SCRAPの推理ゲームでは『御仏の殺人』のほかに、同じ「DETECTIVE X」シリーズの『ブラックローズ』と、『ミステリー写真集 人が消える街』をプレイしたことがあります。

3作品を実際に遊んだ体感で比べると、推理の難しさは、

ブラックローズ > 御仏の殺人 > 人が消える街

でした。

少し意外だったのが、『ブラックローズ』との比較です。プレイ前に私が見た他の人の感想では、「御仏の殺人のほうがブラックローズより難しかった」という声が多くあった印象です。

そのため、遊ぶ前は『御仏の殺人』のほうが手ごわいのかなと思っていました。ところが、私の場合は逆で、『ブラックローズ』のほうが、純粋に推理について悩んだ記憶が強く残っています。

『御仏の殺人』は推理そのものの難しさよりも、膨大な資料を読み込み、その中から必要な情報を拾って整理するところに時間がかかったような感じがします。

どこを難しいと感じるかによって評価は変わると思いますが、私の場合は「難しい謎を解いた」という感覚よりも、「大量の情報を整理した」という感覚が『御仏の殺人』では特に強かったです。

『御仏の殺人』がおすすめな人・向かない人

『御仏の殺人』がおすすめな人

実際に遊んでみて、特におすすめしたいのは次のような人です。

  • ミステリーや推理ものが好き
  • 本当に事件を調べているような体験をしてみたい
  • 夫婦や友達と相談しながら遊びたい
  • キャラクターになりきるタイプのマーダーミステリーは少し苦手
  • 謎解きだけでなくストーリーも重視したい
  • 大量の資料から情報を探すのが好き

特に、推理小説を読むだけではなく、自分で資料を調べながら事件の中に入り込みたい人には相性がいいと思います。

『御仏の殺人』があまり向かない人

反対に、ストーリーを読むよりも難しい謎を次々解いていきたい人には、少し方向性が違うかもしれません。

資料量もかなり多いため、文章をたくさん読むのが苦手な人にも少し大変そうです。また、短時間でサクッと遊べるゲームを探している場合にも向きにくいと思います。

私たちはかなり時間がかかったので、まとまった時間を取って、じっくり遊びたい人向けだと感じました。

『御仏の殺人』の評価は★4|記憶を消してもう一度遊びたい

私の総合評価は、★4/5です。

資料のリアルさやストーリーの作り込み、夫と情報を出し合いながら事件を追っていく体験はかなり楽しめました。特に、序盤で「ここちょっと設定が薄いのでは?」と感じていた部分まで、あとからしっかりつながったのは印象的でした。

登場人物それぞれに背景があり、最後まで進めてから振り返ると、かなり細かく作り込まれていたことが分かります。

一方で、一か所だけ「この情報だけでそこまで判断していいのかな?」と感じる部分があり、そこで2時間近く悩んでしまったこと。

そして個人的には、もう少し推理自体が難しくてもよかったことから★4にしました。

これから『御仏の殺人』に挑戦するなら、まずは机の上をきれいに片付けて、時間に余裕のある日にプレイしてみるのがおすすめです。

テレビなども消して、夫婦や友達とじっくり事件の世界に入り込んでみてください!

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出典元:楽天市場