『ミステリー写真集 人が消える街』を、夫と2人でプレイしました。
先に遊んだ『ブラックローズ』がおもしろく、ほかのSCRAP作品にも興味を持ったことが購入したきっかけです。店頭で見つけたときは前情報をほとんど知らず、「人が消えるってどういうこと?」と思いながら手に取りました。
実際に遊んでみると、写真集を何度も見返すうちに、自分たちが熱海の街を歩きながら手がかりを探しているような感覚に。難易度は★3で、夫婦2人で休憩を含めて約4時間かかりました。
この記事ではネタバレを避けながら、『人が消える街』を2人で遊んだ感想や難易度、所要時間、怖さ、『御仏の殺人』『ブラックローズ』との違いを紹介します。
『ミステリー写真集 人が消える街』とは?写真から事件の真相を追う推理ゲーム

『ミステリー写真集 人が消える街』は、SCRAPが手掛ける写真集を使ったミステリーゲームです。
舞台は実在する街・熱海。手元の写真集とインターネットにつながる端末を使い、写真に隠された違和感を見つけながら事件の真相を追っていきます。
想定所要時間は約120分で、人数制限はありませんが、1〜2人でのプレイが推奨されています。
『人が消える街』のあらすじ

物語の始まりは、ふらっと立ち寄った本屋で何気なく購入した熱海の写真集です。
ページをめくると、一見すると普通の観光写真が並んでいます。しかし、よく見ると不自然な構図や怪しげな看板、写真に見切れた人物など、少し気になるものが紛れています。
さらに、写真集には似つかわしくないクイズキャンペーンのチラシも。
気になったプレイヤーはネット掲示板にアクセスし、写真について調べていくことになります。
最初は写真の小さな違和感だったものが、少しずつ熱海で起きた事件へとつながっていくストーリーです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | ミステリー写真集 人が消える街 |
| 制作 | SCRAP |
| 発売日 | 2023年9月5日 |
| 価格 | 2,860円(税込) |
| 推奨人数 | 1〜2人 ※人数制限なし |
| 想定所要時間 | 約120分 |
| 私たちのプレイ人数 | 夫婦2人 |
| 実際のプレイ時間 | 休憩込みで約4時間 |
| 私が感じた難易度 | ★★★☆☆ |
| 満足度 | ★★★★☆ |
『人が消える街』を夫婦2人で遊んだ感想
『人が消える街』で一番印象に残ったのは、一冊の写真集を何度も見返しながら事件を追っていく体験です。
私はまず普通の写真集を見るような感覚でページをめくりました。熱海へ行ったことがないこともあり、最初は街並みそのものを楽しみながら見ていたと思います。
ところが、じっくり確認していると「これはちょっと不吉な予感……?」と気になるものが出てきます。
そこからは夫と「ここ違和感ない?」「これじゃない?」と話しながら、同じページを何度も行ったり来たりしました。
熱海の街を歩き回っているような没入感があった

私は熱海へ行ったことがありませんが、遊んでいるうちに、実際に街を歩きながら気になるものを探しているような感覚になりました。
一枚の写真だけを見るのではなく、前のページへ戻ったり、以前見た場所をもう一度確認したりしながら進めるためです。
最初は何気なく眺めていた写真でも、物語が進んで情報が増えると見え方が少しずつ変わってきます。
「あれ、この人……前にもいなかった?」と気になり、前のページまで戻って確認することもありました。
新しい情報を知るたびに同じ写真をもう一度見たくなるところが、この作品のおもしろさだと思います。
遊び終わったころには熱海そのものにも興味が湧き、「実際に行って歩いてみたい」と思うようになりました。
ネット掲示板を使う演出も世界観に入り込みやすい
ゲーム中は写真集だけでなく、スマホからWebサイトにもアクセスします。
特に印象に残ったのが、ネット掲示板を使いながら進める演出です。
大人になってから昔ながらのネット掲示板を見る機会はほとんどなくなったので、個人的には少し懐かしさもありました。
写真集で気になる情報を見つけ、今度はスマホを使って調べる。この流れが自然で、本当に自分で事件について検索しているような感覚になります。
操作についても特に迷うことはなく、私たちはスマホ1台で最後まで遊べました。
少しずつ分かってくる人間の怖さが印象的
『人が消える街』は、強いホラー演出で驚かせるような作品ではなく、隠されていたことが少しずつ分かっていくにつれて、じわじわと不気味さが増していく感じです。
特に、以前見た写真と新しく分かった情報がつながったときは、「あれ……?」と少しゾッとしました。
私が感じたのは幽霊や怪物のような怖さではなく、人間そのものに対する怖さです。
怖がりな人でも十分遊べる程度だと思いますが、雰囲気まで楽しむなら静かな夜に遊ぶのもおすすめです。
『人が消える街』の難易度は★3|少しだけひらめきが必要だった
私が感じた難易度は、5段階で★3です。
『ブラックローズ』『御仏の殺人』と比べると、途中まではかなりスムーズに進められました。
写真をじっくり見ながら、気になるものや必要な情報を探していく場面が多いため、夫婦2人で見ていると、どちらかが先に気づくこともあります。
私の場合は、夫よりも写真の中から気になるものを見つけるのが少し得意だったように感じました。
複数の資料を整理したり、長い文章から情報を拾ったりする必要も少ないため、推理ゲームに慣れていない人でも挑戦しやすいと思います。
最後の謎では考え方を少し変える必要があった
私たちが一番悩んだのは最後の部分です。
それまでは写真をじっくり確認することで比較的スムーズに進められましたが、最後はそれまでとは少し違う考え方が必要でした。
なかなか分からず、一度休憩して頭をリフレッシュ。少し時間を置いてから改めて考えると急にひらめき、ようやく先へ進めました。
詳しく書くとネタバレになるので伏せますが、写真集というアイテムそのものを活かした仕掛けになっていて、答えが分かったときは「なるほど」と思いました。
所要時間は約4時間|時間には余裕を持っておくのがおすすめ
想定所要時間は約120分ですが、私たちは休憩込みで約4時間かかりました。夜中に遊んでいて少し疲れていたことと、最後の謎で考え込んだことが長くなった主な理由かなと思います。
途中までは比較的スムーズに進められたので、写真から情報を見つけるのが得意な人なら、もう少し短時間で遊べるかもしれません。
私たちのように写真を何度も見返しながらじっくり進めたい場合は、3時間程度は確保しておくと安心です。
『人が消える街』は2人プレイがおすすめ
実際に遊んでみても、2人はかなりちょうどいい人数だと感じました。
写真を見ながら「これ違和感ない?」「こっちじゃない?」と、気づいたことをすぐ共有できます。
片方が見落としていても、もう片方が気づけることもあり、写真から情報を探すゲームとの相性もよかったです。
行き詰まったときに一緒に考えられることもあり、私は1人より2人で遊ぶほうが好みでした。
1冊を共有するため相手のペースに合わせる場面もある
一方で、写真集は1冊です。
私がまだページを確認しているときに夫が先へ進みたくなると、「もう次のページめくっていい?」というやり取りが発生しました。
1人なら自分のペースでじっくり確認できるので、ソロプレイでも十分楽しめると思います。
3人以上になると、写真集を見る順番を待つ場面も増えそうです。また、誰かが先に手がかりを見つけて指をさしてしまうと、ほかの人が自分で探す楽しみが減ってしまう可能性があります。
そのため、私なら1〜2人、特に相談しながら遊べる2人をおすすめします。
『人が消える街』を遊ぶ前に知っておきたい3つのこと
1. 広い机は必要ない
『御仏の殺人』『ブラックローズ』は複数の資料を広げながら進めましたが、『人が消える街』は一冊の写真集が中心です。
そのため、写真集とスマホを置けるスペースがあれば十分でした。
資料を何枚も整理する必要がないので、準備の手軽さでは3作品の中でもかなり遊びやすいと思います。
2. スマホなどネットにつながる端末を用意する

ゲームを進めるには、写真集のほかにインターネットへ接続できるスマートフォン、タブレット、PCなどが必要です。
私たちはスマホ1台で遊びました。
メモ用紙やペンは特に使わなかったので、用意するものもそれほど多くありません。
3. 書き込みや消耗品がなく、遊び終わったあとも譲りやすい
私たちは、遊び終わった推理ゲームを妹夫婦に譲ることがあります。
『人が消える街』は、私たちが遊んだ際には写真集へ書き込んだり、一度使うと元に戻せないものを消費したりする必要はありませんでした。
遊び終わったあとも写真集はきれいな状態のままなので、そのまま別の人へ渡しやすいです。
『御仏の殺人』では消耗品の扱いを気にしながら遊んだこともあり、再利用しやすさという点では『人が消える街』のほうが気楽でした。
『人が消える街』と『御仏の殺人』『ブラックローズ』を比較
私はSCRAPの自宅で遊べる推理・ミステリー作品では、『人が消える街』のほかに、『DETECTIVE X』シリーズの『ブラックローズ』『御仏の殺人』もプレイしています。
遊んだ順番は、『ブラックローズ』→『人が消える街』→『御仏の殺人』でした。
3作品を実際に遊んだ私の体感をまとめると、次のようになります。
| 比較 | 私が感じた順番 |
|---|---|
| 推理の難しさ | ブラックローズ > 御仏の殺人 > 人が消える街 |
| ストーリーの好み | 御仏の殺人 > ブラックローズ > 人が消える街 |
| 没入感 | ブラックローズ > 御仏の殺人 > 人が消える街 |
| 初心者向き | 人が消える街 > 御仏の殺人 > ブラックローズ |
3作品の中では一番初心者向きに感じた
初めてSCRAPの自宅ミステリーゲームに挑戦するなら、私は『人が消える街』をすすめやすいです。
『御仏の殺人』『ブラックローズ』と比べると扱う資料が少なく、机いっぱいに情報を広げて整理する必要もありません。
難易度も私の体感では一段下がり、途中までは比較的スムーズに進められました。
推理ゲームに興味はあるものの、「大量の資料を何時間も読むのは大変そう」と感じている人でも始めやすいと思います。
じっくり悩んで推理したいなら『御仏の殺人』『ブラックローズ』
私は、長く悩んだあとに情報がつながって「分かった!」となる瞬間がかなり好きです。
その点では、『御仏の殺人』や特に『ブラックローズ』のほうが好みに合っていました。
『ブラックローズ』は考え方を柔軟に切り替える必要があり、答えへたどり着いた瞬間の達成感が大きかったです。
一方の『人が消える街』は、難しい謎に何時間も挑むというより、写真の違和感を少しずつ拾いながら物語へ入り込んでいく楽しさが中心でした。
私なら、
- 推理ゲームが初めてなら『人が消える街』
- ストーリーをじっくり楽しみたいなら『御仏の殺人』
- 難しい推理に挑戦したいなら『ブラックローズ』
という基準で選びます。
『人が消える街』がおすすめな人・向かない人
『人が消える街』がおすすめな人
実際に遊んでみて、特に向いていると感じたのは次のような人です。
- 推理ゲームに初めて挑戦する
- 写真をじっくり見るのが好き
- 夫婦やカップルで相談しながら遊びたい
- 大量の資料を整理するゲームは少し苦手
- ミステリーやサスペンスが好き
- 難しすぎない推理ゲームを探している
- 実在する街を舞台にした作品に興味がある
特に、写真の中から気になるものを探し、それが少しずつ物語につながっていく感覚を楽しめる人には合うと思います。
難しい謎をガッツリ解きたい人には少し軽め
難しい謎を長時間考えたり、複数の資料を整理しながら本格的に推理したりしたい人には、少し軽く感じる可能性があります。
私自身もひらめきが必要な推理が好きなので、難易度は★3としました。
一方で、写真集を使って事件を追う形式は新鮮で、前に遊んだ2作品とは違う楽しさがあります。
難しさよりも、写真の中に少しずつ違和感が増えていく感覚や、ストーリーへの没入を楽しみたい人向けだと思います。
『人が消える街』の評価は★4|写真集だからこその体験がおもしろい
私の総合評価は、★4/5です。
写真集を何度も見返しながら事件を追う体験や、熱海の街を歩いているような没入感はかなり楽しめました。
特に印象に残ったのは、最初は普通に見えていた写真が、情報が増えるにつれて少しずつ違って見えてくるところです。
一方で、私は『ブラックローズ』のように、なかなか分からない問題を長く考えたあとに答えがつながる瞬間が特に好きなので、推理の難易度については少し軽めに感じました。
それでも、写真集とスマホだけでここまで事件の中へ入り込めるのはおもしろく、前に遊んだ2作品とはまた違った体験ができました。
熱海へ行ったことがなかった私が、遊び終わるころには「実際にこの場所を歩いてみたい」と思ったのも、この作品ならではです。
もう一度初見の状態で遊べるなら、私はまた挑戦したいです。
SCRAPの自宅ミステリーゲームが初めてなら、まずは『人が消える街』から遊び、もっとじっくり推理したくなったら『御仏の殺人』『ブラックローズ』へ進むのもいいと思います。
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