『DETECTIVE X CASE FILE #2 ブラックローズ』を、夫と2人でプレイしました。
新聞記事や写真などの資料に加えて、動画や音声といったさまざまな情報を確認しながら、事件の真相を追っていく本格犯罪捜査ゲームです。これが私にとって初めてのSCRAP作品でしたが、かなりハマりました。
この記事では犯人や事件の真相には触れず、『ブラックローズ』を夫婦2人で遊んだ感想や難易度、所要時間、『御仏の殺人』との違いなどを紹介します。
『ブラックローズ』とは?写真・動画・音声も使って事件を捜査するゲーム

『DETECTIVE X CASE FILE #2 ブラックローズ』は、道尾秀介さんとSCRAPが手掛ける「DETECTIVE X」シリーズの第2弾です。
新聞記事や写真などの資料だけでなく、動画や音声も確認しながら情報を集め、事件の真相を追っていきます。
さまざまな資料を自分たちで調べながら推理を進めていくのが特徴です。
『ブラックローズ』のあらすじ

物語の舞台は、ラグジュアリーなホテルで開かれた「黒いバラ」の完成発表パーティー。
黒いバラの開発に成功した女性経営者・佐伯弥生が、その日に何者かによって殺害されます。さらに、プレイヤーに捜査を依頼した記者の息子も行方不明に。
女性経営者を殺したのは誰なのか。行方不明になった少年はどこへ消えたのか。そして、2つの事件にはどのようなつながりがあるのか。
プレイヤーはパーティー参加者の供述や新聞記事、写真、動画、音声などを確認しながら、少しずつ事件の全体像に迫っていきます。
ちなみに、殺害された佐伯弥生役を俳優の黒谷友香さんが演じています。
| 項目 | 内容 |
| タイトル | DETECTIVE X CASE FILE #2『ブラックローズ』 |
| 制作 | 道尾秀介×SCRAP |
| 発売日 | 2024年9月27日 |
| 価格 | 4,950円(税込) |
| 推奨人数 | 1〜5人 |
| 想定所要時間 | 3〜4時間 |
| 推奨年齢 | 15歳以上 |
| 私たちのプレイ人数 | 夫婦2人 |
| 実際のプレイ時間 | 約6時間・2日間 |
| 私が感じた難易度 | ★★★★★ |
| 満足度 | ★★★★★ |
公式では1〜5人を推奨しており、プレイにはインターネットに接続できるスマートフォンやPCなどが必要です。ヒントサイトも用意されています。
『ブラックローズ』を夫婦2人で遊んだ感想
結論からいうと、夫婦2人でかなり楽しめました。私にとっては初めてのSCRAP作品だったので、新聞記事や写真、捜査資料などを実際に手に取りながら事件を調べていく形式自体が新鮮でした。
「あの人が怪しいんじゃない?」
「いや、この情報を見ると違うかも」
と夫と話しているうちに、頭の中で犯人候補が何度も変わっていきます。
登場人物の供述やさまざまな資料に気になる情報が散りばめられていて、誰を見ても何となく怪しく感じてしまうのがおもしろかったです。
紙だけでなく写真・動画・音声まで使うのがおもしろい

『ブラックローズ』で特に好きだったのが、文字情報だけを読めば解けるわけではないところです。
新聞や雑誌の記事のような紙資料に加えて、写真や動画、音声なども確認しながら進めていきます。写真については手元の資料だけでなくスマホでも確認でき、必要に応じて拡大するなど、見やすい状態で調べられました。
ホテルが舞台なので、その場所をイメージできる情報も多く、事件の現場を頭の中で想像しやすかったです。
私たちは途中で一つの考え方にかなり固執してしまったのですが、休憩後に別の種類の情報へ目を向けたことで、一気に先へ進めた場面もありました。
紙の資料ばかりに集中せず、提示されている情報を幅広く確認することが大切な作品だと思います。
夫婦で得意な情報の拾い方が違った
2人で遊んでいておもしろかったのが、夫と私で得意な推理の仕方が違ったことです。
夫は、文章を読んで情報を頭の中で整理するのが得意。一方で私は、写真や動画など視覚的な情報から気になる部分を見つけるほうが得意なのかもしれないと、今回遊んでいて気づきました。
片方が見落としたところにもう片方が気づくこともあります。
さらに、難しいところで一人が心折れそうになっても、「もうちょっと考えてみよう」と励まし合えるのも2人プレイのよかったところです。
人数が多すぎると、限られた資料を読む順番待ちも発生しそうなので、個人的には2人くらいがちょうどよかったと感じました。
最後まで犯人予想が揺れるストーリーに没頭できた
ストーリーへの没入感は、個人的に★5です。
ラグジュアリーなホテルで開催されたパーティーという舞台はイメージしやすく、登場人物それぞれの供述などを読んでいるうちに、どんどん事件の中へ入り込んでいきました。
序盤から、「この人が犯人かも」と思わせる情報が出てきます。ところが、別の情報を見ると、「いや、こっちの人も怪しくない?」と予想が変わる。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最後まで進めると、それまでの登場人物への印象が変わるような展開もありました。
事件の答えを当てるだけではなく、ストーリーが動いていくおもしろさも大きい作品です。
『ブラックローズ』の難易度は★5|柔軟な発想が必要だった
私が感じた難易度は、5段階で★5です。
この記事の執筆時点でSCRAPの推理ゲームを3つ遊びましたが、その中でも個人的には『ブラックローズ』が一番難しく感じました。考えるべきことの種類が途中で変わり、一つの方法に固執しているとなかなか答えへたどり着けないと感じたからです。
実際、一か所だけどうしても分からず、夫と2時間以上考え続けたところがありました。
その間は同じような資料ばかり見返していたのですが、いったん休憩。少し時間を空けてから、「別の情報も改めて見てみよう」と考え方を変えたところ、急に答えへたどり着けました。
あの瞬間は、今回のプレイで一番気持ちよかったです。
他の人の感想を見ても、「手ごわい」と感じた人がいる一方で「程よく悩む」「前作より簡単だった」という声もあり、難易度の感じ方にはかなり差があります。
私の場合はかなり苦戦したので★5ですが、難しい=初心者にはおすすめできない、という意味ではありません。
初心者でも遊べる?ヒントサイトがあるので挑戦しやすい
難易度は高く感じたものの、推理ゲーム初心者でも遊べると思います。公式のヒントサイトが用意されており、行き詰まった場合はヒントを確認できます。
私たちは最後までヒントを使わずにクリアしましたが、「どうしても分からないから、このまま進めない」となったときの助けがあるのは安心です。
また、キャラクターになりきって演技したり、ほかのプレイヤーに嘘をついたりする必要もありません。資料を読み、自分なりの推理を組み立てていくゲームなので、「マーダーミステリーには興味があるけど、ロールプレイは恥ずかしい」という人にも入りやすいと思います。
所要時間は約6時間|私たちは2日に分けてプレイ
公式の想定所要時間は3〜4時間程度です。
……ですが、私たちは約6時間かかりました。
小休憩を挟みながら、2日に分けてプレイしています。
特に時間がかかったのが、先ほど紹介した一か所の謎。そこだけで2時間以上悩んでしまったので、スムーズに進められる人なら私たちほど時間はかからないと思います。
実際、公開されている体験レビューでも3時間30分、5時間、5時間30分など幅があります。
私たちは2日に分けましたが、特に問題なく続きから楽しめました。無理に一日で終わらせようとせず、頭が疲れてきたら休憩したり翌日に回したりするのがおすすめです。
『ブラックローズ』を遊ぶ前に知っておきたい3つのこと
1. 資料を広げられるスペースを確保しておく

『ブラックローズ』には複数の封筒があり、中にはさまざまな捜査資料が入っています。資料量は多めなので、遊ぶときはできるだけ机の上を広く空けておいたほうがいいです。
また、一緒に資料を見ることも多いため、複数人で遊ぶ場合には、並んで資料を確認できるくらいのスペースがあると遊びやすいと思います。
2. スマホなどの端末は充電しておく
プレイにはインターネットにつながるスマートフォン、タブレット、PCなどが必要です。動画の視聴や音声の確認、回答の入力などにも端末を使用します。
私たちのように長時間プレイする可能性もあるので、始める前に充電しておくと安心です。
3. 遊び終わったあと他の人にも譲りやすい
私たちは遊び終わった推理ゲームを、妹夫婦に譲ることがあります。
消耗品のある推理ゲームは譲ることが難しいですが、この作品では使い切ってしまう消耗品はありませんでした。実際に、資料への書き込みもせずに進められたため、きれいに元へ戻しておけば、別の人にも遊んでもらいやすいと思います。
誰かに譲る予定がある場合は、資料をなくしたり混ぜたりしないよう整理しながら進めると安心です。
『ブラックローズ』と『御仏の殺人』『人が消える街』を比較
私はSCRAPの自宅で楽しめる推理・ミステリー系作品では、『ブラックローズ』のほかに、同じ「DETECTIVE X」シリーズの『御仏の殺人』と、『ミステリー写真集 人が消える街』もプレイしています。
『人が消える街』はDETECTIVE Xシリーズではありませんが、SCRAPが手掛ける、写真集から事件を読み解いていくミステリーゲームです。
3作品を実際に遊んだ私の体感をまとめると、こんな感じです。
| 比較 | 私が感じた順番 |
| 推理の難しさ | ブラックローズ > 御仏の殺人 > 人が消える街 |
| ストーリーの好み | 御仏の殺人 > ブラックローズ > 人が消える街 |
| 初心者向き | 人が消える街 > 御仏の殺人 > ブラックローズ |
推理の難しさは『ブラックローズ』が一番だった
個人的に一番難しかったのは『ブラックローズ』です。
『御仏の殺人』のほうが資料量自体は多く感じましたが、『ブラックローズ』は情報を見る方向を柔軟に変える必要がある印象でした。
そのため、「資料をしっかり読めば分かる」というより、途中で頭を切り替える難しさがあります。
ストーリーは『御仏の殺人』のほうが好み
ストーリーだけで選ぶなら、私は『御仏の殺人』のほうが好みでした。
『御仏の殺人』は登場人物それぞれの背景までかなり濃く、最後まで遊んだときのインパクトも大きかったです。一方、『ブラックローズ』にも最後までしっかり楽しめる展開があります。
私がほかの人の感想を見ていたときは『御仏の殺人』を好む声が目につきましたが、実際に両方遊んでみると、『ブラックローズ』もそれほど引けを取らないくらい楽しめました。
むしろ没入感については、ホテルの写真や映像、音などを幅広く使って推理した『ブラックローズ』のほうが私は強く感じています。
シリーズを遊ぶなら、どちらか一方だけではなく両方挑戦してみてほしいです。
『ブラックローズ』がおすすめな人・向かない人
『ブラックローズ』がおすすめな人
実際に遊んでみて、特におすすめしたいのは次のような人です。
- ミステリーや推理ものが好き
- 簡単すぎない推理ゲームを探している
- 文章だけでなく写真・動画・音声からも情報を探したい
- 夫婦や友達と相談しながら推理したい
- キャラクターになりきるゲームが苦手
- 犯人予想が何度も変わるようなストーリーが好き
- 自分で事件を捜査しているような没入感を楽しみたい
特に、一つの情報から答えを出すのではなく、さまざまな情報を組み合わせて考えるのが好きな人にはかなり合うと思います。
『ブラックローズ』があまり向かない人
反対に、文章や資料をたくさん確認するのが苦手な人には少し大変かもしれません。
また、公式の想定時間は3〜4時間ですが、私たちは約6時間かかりました。
「1〜2時間くらいでサクッと終わらせたい」という場合には、少し重く感じる可能性があります。
推理ゲームに慣れていないから遊べないということはありませんが、難しいところでじっくり考えること自体を楽しめる人向きだと思います。
『ブラックローズ』の評価は★5|難しかったからこそ解けた瞬間が気持ちいい
私の総合評価は、★5/5です。推理の難易度も★5、ストーリーの満足度も★5をつけたい作品でした。
一番印象に残っているのは、やはり2時間以上悩んだ部分です。
遊んでいる最中は、「全然分からない……」とかなり苦戦しました。それでもヒントを見ずに考え続け、休憩後にそれまでとは違う方向から情報を確認した瞬間、「あ、これじゃない?」と一気につながりました。
難しかったからこそ、自力で気づけた瞬間の気持ちよさが大きかったです。
また、夫と私で得意な情報の拾い方が違うことが分かったのも、2人で遊んだからこそのおもしろさでした。
少しだけ気になったのは、最後まで遊んでも自分たちの中で解決しきれなかった疑問が一つ残ったことです。ただ、これは作品側の問題というより、私たちが何か見落としている可能性もあります。
それを差し引いても、満足度は★5。
もし記憶を消して初見でもう一度遊べるなら、ぜひもう一度挑戦したい作品です。
『御仏の殺人』より少し難しいものに挑戦してみたい人や、紙の資料だけにとどまらない捜査体験を楽しみたい人は、『ブラックローズ』にも挑戦してみてください。
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